私は結婚して、旦那さんの海外赴任に伴い、ボストンで暮らすこととなった。暮らし始めて1ヶ月。 当時住んでいたマンションから車で1時間のボストン郊外の小さな街のペットショップ。 『SALE』の張り紙があるガラス張りの大きなケースの中に何匹か子犬がいて、じゃれ合って遊んでいる。 そのケースの隅で、チワワに乗られても、ヨークシャテリアに蹴られても、全く気にせず寝ているミニチュアダックスがいた。
それがうちの愛犬、ロンとの出会いである。
今は日本に住んでいる私達。ロンはこれまでに、2度の引っ越しを経験した。ボストンから日本へ。日本のマンションから一軒家へと。
あれから6年、彼も6歳。
あんなに小さかった彼は、見事に大きくなり、今ではダイエットに励んでいる。
人間でいえば、もう『おっちゃん』。気付けば、口の周りが若干白くなり、白内障の症状も出始めている。
そんなときに見つけたのがmyclick。ふと、今までの写真を整理してみようと思い立った。
結婚してから、つまりロンとの生活が始まってからの写真のほとんどはデジタルなので、CDやDVDに保存してある。
どうせなら自分で思い出を編集して、ただ写真が並んでいるアルバムではなく、オリジナル作品集を作りたいと思った。
Myclickの素敵なところは、簡単にきちんと製本ができるところ。
プリンターで出力までは家でキレイに出来ても、それを本の形にするのってなかなかできないけれど、myclickなら、ホッチキスで留めるだけでいいらしい。
ムムム、ほんとなのかね、myclick!!
その夜、旦那さんが仕事から戻ると、早速『私、ロンの写真集を作成します』宣言をしてみる。
彼の反応はというと、「ふぅ〜ん、そう。でもさ、別にデジタルで保存してあるんなら、わざわざそんなもの作らなくてもいいんじゃない? ま、作っても楽しそうだけど。出来たら見せてね」ぐらいの、熱くもなく、冷たくもなく、生温いお茶のような、微妙な反応。
この反応に、「見てろよ、いいもの作ってやろうじゃん。」と心の中でやる気の炎を燃やす私なのである。
でももし、出来があまりよくなかったら、myclickのせいにしようと思いながら、早速制作にとりかかる。